司馬遼太郎小説が大好きな猫杉ニャン太郎です。
今回は司馬遼太郎さんの小説をおすすめさせていただきます!
私はこれまでに、司馬遼太郎さんの小説を全て読んでいます。
そんな私が司馬遼太郎好きを増やしたいが一心で、おすすめする理由や、最初に読むと良い本等を紹介したいと思います。
是非ご一読ください。
司馬遼太郎作品との出会い
2010年、私が社会人3年目だった頃、当時の上司・先輩方が戦国時代や幕末に詳しく、私だけ話についていけない状況でした。
そのため主要な歴史上の人物・出来事ぐらいは知っておきたいと思い、小説は好きだったので、歴史小説を読んでみたくなりました。
名前を知っていた司馬遼太郎が良いかなと思い、Amazonを調べていたところ、ある小説のレビューで気になる文言を見つけました。
これは、男子必読の書である。
燃えよ剣のレビューでした。
燃えよ剣は新選組副長土方歳三が主人公の物語です。
「男子必読の書」という文言に惹かれて、新潮文庫の上下巻をまとめて購入しました。
本が届いて読み始めると、土方歳三が格好良く、文章も読みやすくて、最後まで一気に読み切ってしまいました。
そしてそのまま、司馬遼太郎作品にハマってしまったのです。
本に挟まっていたリーフレットに司馬遼太郎小説がすべて載っていたので、これを読破しようと決めました。
他の本も読みつつですが、それから2年ぐらいかけて、読破を達成したのです。
非常に充実した日々でした。
もちろん女性の方にもおすすめです!!
司馬遼太郎をおすすめする理由
司馬遼太郎をおすすめする理由をご説明します。
文章が読みやすい!
まず初めに文章の読みやすさがあります。
状況描写は丁寧でありながら、くどさはなくさらっとしています。
会話もリズミカルで、読んでいて飽きが来ません。
全体的に切れが良く、さわやかな印象の文章です。
長編も多いのですが、この読みやすさのおかげで通読できます。
主人公が魅力的でお手本になる!
司馬遼太郎氏の描く主人公は本当に魅力的で、生き方・考え方がかっこいいです。
なお歴史小説のため、基本的には歴史上の人物が主人公となっています。
(稀に架空の人物のケースもあります)
司馬遼太郎作品を読み、主人公たちの気持ちをなぞることで、自分の人間力も高まる気がします。
歴史の流れ・主要な出来事が分かる
歴史小説なので、歴史の大まかな流れや主要な出来事が分かります。
歴史好きな人々との会話についていけるようになるので、会社の上司やお客さんなど、人脈形成にも役立つでしょう。
ただし注意点があります。
司馬遼太郎氏の小説は独自の歴史解釈をされているものも多く、それを揶揄して「司馬史観m9(^Д^)プギャー」と言ってくる人がいます。
そのため、司馬遼太郎で歴史を勉強していると言わずに、あくまでも歴史小説を楽しんでいるとして、臆せずに司馬遼太郎作品を楽しんでください。
なお「司馬史観m9(^Д^)プギャー」という人は、大体の場合「竜馬がゆく」のことを指して言っています。
そして、「竜馬がゆく」は司馬遼太郎氏自身が「新しい坂本龍馬像を作りたかった」ということで、あえて「龍馬」ではなく「竜馬」としているぐらいなので、脚色が多いのは事実なのです。
とはいえ作品の面白さは変わりません。
そのあたりも理解して楽しんでるぜ、というスタンスでいきましょう!
最初に読むべき作品(8選)
最初にオススメしたい作品として、比較的ボリュームが少なく、かつテーマも多くの人が知っていて興味を引きやすいものを選びました。
幕末ものと戦国時代ものに分けています。
()は主人公です。
幕末もの(4選)
まずは幕末ものから4作品を選びました。
- 燃えよ剣(土方歳三)
- 新選組血風録※短編集(新選組隊士たち)
- 世に棲む日日 1-2巻(吉田松陰)
- 世に棲む日日 3-4巻(高杉晋作)
私が司馬遼太郎作品にハマるきっかけとなった「燃えよ剣」、是非読んでみていただきたいですね。
土方歳三の生涯が描かれていますが、特に京都で新選組結成後に、副長となり新選組を最強の部隊にしていく様子に胸が躍ります。
最後は負けることは分かっているのですが、その切なさもまた本作の魅力ですね。
燃えよ剣読了後に新選組血風録を読むと、燃えよ剣に出てきた人物たちの活躍が見られるので、まとめて読んでしまうことを特におすすめします。
世に棲む日日は文庫で全4巻と長めなのですが、1冊のボリュームが少ないことと、1-2巻、3-4巻で主人公が変わり、別々にも読めることから分けておすすめリストに入れました。
吉田松陰は若くて瑞々しさも感じる一方、松下村塾の先生として慕われる人柄が魅力です。
高杉晋作はメジャーなようでマイナーかと思うのですが、実行力に長けており豪胆で本当にかっこいいですよ。
戦国時代もの(4選)
戦国時代ものから4つ選びました。
- 新史太閤記(豊臣秀吉)
- 覇王の家(徳川家康)
- 梟の城(伊賀の忍者 葛籠重蔵※架空の人物)
- 軍師二人※短編集(表題の軍師二人の主人公は後藤又兵衛と真田幸村)
新史太閤記は豊臣秀吉の生涯を描いたもので、天下統一までを一気に読めます。
秀吉の人柄がカラッとしていて、魅力的ですね。
なお、本来だと「国盗り物語(斎藤道三、織田信長)」⇒「新史太閤記(豊臣秀吉)」⇒「関ケ原(石田三成)」⇒「城塞(真田幸村)」という順番で読むと歴史の流れに沿っていて良いかと思いますが、国盗り物語は長いので今回は外しました。
新史太閤記にも織田信長の話は出てくるため、戦国時代の通史的に読めますので、面白かったら国盗り物語や関ケ原、城塞も是非お読みいただければと思います。
「覇王の家」は徳川家康の生涯を、かなりコンパクトにまとめて描いたものです。
こちらも新史太閤記同様、戦国時代の通史的なものとしてさらっと読めます。
「梟の城」は秀吉天下時代の話で、暗殺業を営むクールな忍者が主人公です!
直木賞を受賞しているので、面白さは折り紙付きですよ。
「軍師二人」は短編集で、表題の「軍師二人」は後藤又兵衛と真田幸村という二人の軍師が主人公となります。
大坂夏の陣のことを描いていますので、面白いなと思われましたら長編の「城塞」も是非お読みいただければなと思います。
まとめ
司馬遼太郎作品をおすすめする理由と、最初におすすめな作品8選をご紹介させていただきました。
是非ご参考いただき、司馬遼太郎ワールドにどっぷりハマっていただけると嬉しいです笑!
それでは今回は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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