司馬遼太郎小説 おすすめの理由と最初に読むべき作品8選

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ニャン太郎
ニャン太郎

司馬遼太郎小説が大好きな猫杉ニャン太郎です。

今回は司馬遼太郎さんの小説をおすすめさせていただきます!

私はこれまでに、司馬遼太郎さんの小説を全て読んでいます。

そんな私が司馬遼太郎好きを増やしたいが一心で、おすすめする理由や、最初に読むと良い本等を紹介したいと思います。

是非ご一読ください。

目次

司馬遼太郎作品との出会い

2010年、私が社会人3年目だった頃、当時の上司・先輩方が戦国時代や幕末に詳しく、私だけ話についていけない状況でした。

そのため主要な歴史上の人物・出来事ぐらいは知っておきたいと思い、小説は好きだったので、歴史小説を読んでみたくなりました。

名前を知っていた司馬遼太郎が良いかなと思い、Amazonを調べていたところ、ある小説のレビューで気になる文言を見つけました。




これは、男子必読の書である。




燃えよ剣のレビューでした。

燃えよ剣は新選組副長土方歳三が主人公の物語です。

「男子必読の書」という文言に惹かれて、新潮文庫の上下巻をまとめて購入しました。

本が届いて読み始めると、土方歳三が格好良く、文章も読みやすくて、最後まで一気に読み切ってしまいました

そしてそのまま、司馬遼太郎作品にハマってしまったのです。

本に挟まっていたリーフレットに司馬遼太郎小説がすべて載っていたので、これを読破しようと決めました。

他の本も読みつつですが、それから2年ぐらいかけて、読破を達成したのです。

非常に充実した日々でした。

ニャン太郎
ニャン太郎

もちろん女性の方にもおすすめです!!

司馬遼太郎をおすすめする理由

司馬遼太郎をおすすめする理由をご説明します。

 文章が読みやすい!

まず初めに文章の読みやすさがあります。

状況描写は丁寧でありながら、くどさはなくさらっとしています。

会話もリズミカルで、読んでいて飽きが来ません。

全体的に切れが良く、さわやかな印象の文章です。

長編も多いのですが、この読みやすさのおかげで通読できます。

 主人公が魅力的でお手本になる!

司馬遼太郎氏の描く主人公は本当に魅力的で、生き方・考え方がかっこいいです。

なお歴史小説のため、基本的には歴史上の人物が主人公となっています。
(稀に架空の人物のケースもあります)

司馬遼太郎作品を読み、主人公たちの気持ちをなぞることで、自分の人間力も高まる気がします

歴史の流れ・主要な出来事が分かる

歴史小説なので、歴史の大まかな流れや主要な出来事が分かります

歴史好きな人々との会話についていけるようになるので、会社の上司やお客さんなど、人脈形成にも役立つでしょう

ただし注意点があります。

司馬遼太郎氏の小説は独自の歴史解釈をされているものも多く、それを揶揄して「司馬史観m9(^Д^)プギャー」と言ってくる人がいます。

そのため、司馬遼太郎で歴史を勉強していると言わずに、あくまでも歴史小説を楽しんでいるとして、臆せずに司馬遼太郎作品を楽しんでください。

なお「司馬史観m9(^Д^)プギャー」という人は、大体の場合「竜馬がゆく」のことを指して言っています。

そして、「竜馬がゆく」は司馬遼太郎氏自身が「新しい坂本龍馬像を作りたかった」ということで、あえて「龍馬」ではなく「竜馬」としているぐらいなので、脚色が多いのは事実なのです。

とはいえ作品の面白さは変わりません。

そのあたりも理解して楽しんでるぜ、というスタンスでいきましょう!

最初に読むべき作品(8選)

最初にオススメしたい作品として、比較的ボリュームが少なく、かつテーマも多くの人が知っていて興味を引きやすいものを選びました。

幕末ものと戦国時代ものに分けています。

()は主人公です。

幕末もの(4選)

まずは幕末ものから4作品を選びました。

  • 燃えよ剣(土方歳三)
  • 新選組血風録※短編集(新選組隊士たち)
  • 世に棲む日日 1-2巻(吉田松陰)
  • 世に棲む日日 3-4巻(高杉晋作)

私が司馬遼太郎作品にハマるきっかけとなった「燃えよ剣」、是非読んでみていただきたいですね。

土方歳三の生涯が描かれていますが、特に京都で新選組結成後に、副長となり新選組を最強の部隊にしていく様子に胸が躍ります

最後は負けることは分かっているのですが、その切なさもまた本作の魅力ですね。

燃えよ剣読了後に新選組血風録を読むと、燃えよ剣に出てきた人物たちの活躍が見られるので、まとめて読んでしまうことを特におすすめします



世に棲む日日は文庫で全4巻と長めなのですが、1冊のボリュームが少ないことと、1-2巻、3-4巻で主人公が変わり、別々にも読めることから分けておすすめリストに入れました。

吉田松陰は若くて瑞々しさも感じる一方、松下村塾の先生として慕われる人柄が魅力です。

高杉晋作はメジャーなようでマイナーかと思うのですが、実行力に長けており豪胆で本当にかっこいいですよ。

戦国時代もの(4選)

戦国時代ものから4つ選びました。

  • 新史太閤記(豊臣秀吉)
  • 覇王の家(徳川家康)
  • 梟の城(伊賀の忍者 葛籠重蔵※架空の人物)
  • 軍師二人※短編集(表題の軍師二人の主人公は後藤又兵衛と真田幸村)

新史太閤記は豊臣秀吉の生涯を描いたもので、天下統一までを一気に読めます。

秀吉の人柄がカラッとしていて、魅力的ですね。

なお、本来だと「国盗り物語(斎藤道三、織田信長)」⇒「新史太閤記(豊臣秀吉)」⇒「関ケ原(石田三成)」⇒「城塞(真田幸村)」という順番で読むと歴史の流れに沿っていて良いかと思いますが、国盗り物語は長いので今回は外しました。

新史太閤記にも織田信長の話は出てくるため、戦国時代の通史的に読めますので、面白かったら国盗り物語や関ケ原、城塞も是非お読みいただければと思います。



「覇王の家」は徳川家康の生涯を、かなりコンパクトにまとめて描いたものです。

こちらも新史太閤記同様、戦国時代の通史的なものとしてさらっと読めます。



「梟の城」は秀吉天下時代の話で、暗殺業を営むクールな忍者が主人公です!

直木賞を受賞しているので、面白さは折り紙付きですよ。



「軍師二人」は短編集で、表題の「軍師二人」は後藤又兵衛と真田幸村という二人の軍師が主人公となります。

大坂夏の陣のことを描いていますので、面白いなと思われましたら長編の「城塞」も是非お読みいただければなと思います。

まとめ

司馬遼太郎作品をおすすめする理由と、最初におすすめな作品8選をご紹介させていただきました。

是非ご参考いただき、司馬遼太郎ワールドにどっぷりハマっていただけると嬉しいです笑!


それでは今回は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました!

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